2009年9月22日火曜日

模擬試験受験のこと

 いよいよ模擬試験も中間点である。校内でおこなう模試もあと三つ(外部模試を加えるともう少しあるのだが…)。現在10月進研駿台共催模試の受付を行っている最中である。各自よく準備して受験してほしい。大学受験の判定の重要な資料になるでしょうから。

 上記に述べたことで、本論は終わりである。以下は、時間のない生徒は読んではいけない無駄話である。
 さて、私の学生時代は、それほど模擬試験は多くなかった。進研模試ぐらいで、夏休みに関関同立模試、夏休み明けに全統があった程度だ。したがって、何か受けようとすれば、大阪や神戸に出なければならなかった。大阪の私立高校、大工大、甲南大学などの会場で受けたことがあるが、なにせ田舎の高校だったので、行くのが大変だった。 朝1番の電車(5時頃)に乗るためには、4時起きである。お弁当をつくる母親は3時半に起きていたと思う。今思えば、親不孝なことであった。
 模試帰りには、大阪駅前地下街(今で言うところのホワイティうめだ)で、日本に出店したて(?)のマクドナルドというところで、ビックマックなるもの買って汽車に乗り込んだことが懐かしい。ついでに言うと、その汽車でコンサート帰りの同級生(女子)と一緒になったりして、むこうはコンサートの話題で盛り上がっているのに、こちらは、友人と模試の答合わせをしていたりして、世界が違うことを実感したりもした。
 さて、模試結果(駿台模試)だが、これが散々な結果であった。確かに当時の駿台模試は超難問で、偏差値50を超えれば国公立合格と言われていた。しかし数学は2点だった(大問Ⅰの答だけの小問が1点、3次関数の問題のグラフで1点である)。それでも偏差値が40を超えていたのが不思議なのだが…。それ以来、理系科目は諦め、数学では大問Ⅰの答のみの小問集合を徹底的に解く(ここが全問正解だと当時の駿台模試では偏差値55を超える)ように方針を転換したのであった。
 そもそも、K少年は、子どもの頃から理科と社会が好きだった。2年の終わり頃からサブノート作りをせっせとやっていたので、3年の前半は理科・社会はとっても得意になっていた。2学期初めの全統模試はピークにあたり、某有名大学にいけそうだったりして喜んだものである。しかし2学期後半から暗転する。これまで得意だった英語の伸びがパタッと停まってしまったのである。
 後から考えると、「他のみんなも英語をやりはじめたんだよね」と思うが、そのときは、あせってしまって、色々な問題集などに手を出したものの、ほとんど身につかなかったような気がする。つまり足が地に着いていなかったというわけだ。というわけで、3年の冬休みから二次試験までは、夢の中の出来事のような気がしたまま終わってしまった。
 英語はなかなか伸びない教科である。日々の努力がものをいう。ということは勉強しなくてもなかなか成績が落ちない科目と言うことも可能だ。しかし勉強しないとボディーブローのように徐々に効いてくる。そして一旦下がり出すとなかなかしんどいことになるだろう。
 不幸にしてここまで読んでしまった人だけに告げる教訓としては、
 ①英語は地道にやり続ける。
 ②得意科目はやりすぎない。
 ③あせったら負けである。

黒板入れ替わる

 教室に久しぶりに入った生徒は、気付いたでしょうか? 正面黒板が入れ替えられています。担任や主任が何度も事務にお願いした成果です。これで気持ちよく、学習がはかどりますね。
 あれではいやな思いをしてしまうだろう。教室の雰囲気もよくないだろうという、周りの人たちの思いがあったから、実現しました。言うならば余分の出費ですので、県民の税金です。そのことだけ一言付言しておきます。

いよいよ9月

 夏休みが終わった。学習は進んだでしょうか。担任の思うところをお伝えしたいと思います。
・別表のように、3年生の気持は11月に向かって下降曲線をとります(出典:ベネッセ資料、ブログでは省略)。
これは、
①夏休み勉強した割に?成績が伸びないこと。
②夏休み中は自分のペースで受験勉強ができたのに、授業が始まり、予習・復習の負担も復活するので、思うとおりの勉強ができないと感じること。
③受験前の焦り。
など、様々な要因が考えられます。
本校では異なるのですが、多くの学校では体育祭もあるので、行事に時間をとられるということによる焦りも加わるのかもしれません(その点、本校は有利?)

 さて、それではどのように対応すればいいのでしょうか?
・①の点ですが、勉強というのもはやったからと言って、すぐに伸びるんものではありません。数ヶ月ほとのタイムラグが存在します。そのタイムラグは科目によって異なります。英語や現代文はタイムラグが長く、地歴・公民や生物は短いと言われています。ですから、8月に頑張っていた効果は10月や11月の模試であらわれるかなあ、ということになります。今はやってもやっても効果の出ない時期ですが、がんばり続けるしかありません。
・②の点ですが、予習と復習は受験勉強と別物ではありません。基礎基本があって応用があると考えましょう。むしろ予習と受験勉強とを組み合わせることを考えましょう(そもそも受験勉強という特別な勉強があると考えることが変な気もしますが…)。例えば英語の予習をしながら出てきた構文を覚えるとか、類似問題をするなどが考えられます。この時期の授業は当然受験を意識した組み立てになってきていますので、授業を受験勉強のペースメーカにするという発想がいいでしょう。
・③についてです。焦るのは当然です。異常な焦り方はいけませんが、適度な焦りはよい結果をもたらす、程度の考え方で行きましょう。
 過日の進路研修会でこんな言葉がありましたので、紹介しておきます。
「もがけ、苦しめ、当事者になれ、その中からしか光は見いだせない」
 名言だと思いました。もがいたり苦しんだりすることを厭わないでほしいものです。
 殆どの人にとって、大学受験の勉強は、10代後半のこの時期にしか経験できないことです。それを楽しむゆとりはないと思いますが、そこから合格だけではなく、何かを(も)掴んでほしいと願っています。

 最後になりますが、日常の生活が大切です。受験生だからといって、特別扱いはありません(家庭でもそうあるべきだと思います。普段通り淡々と進むことが、落ち着いて勉強できるコツだと考えます。精神的にもその方がリラックスできるはずです。ですから遅刻なく基本的生活習慣を崩さず、服装にも留意して学校生活をおくるようにしましょう。
(クラス通信6号)