2008年9月28日日曜日

総合的な学習「敬語と若者」の小論文

今回は香山リカ氏の若者と敬語についての資料文を読み、小論を書いてもらった。

①全体の意見としては、敬語を使うべきであるとする意見(資料文に否定的見解)が25名。
・勉強すべき・日本文化である・正しい敬語を・敬語は必要・身に付けるべき・敬語を使わず、敬意は表せない・生きていく上で必要・敬語はすぐれている・敬語ができなくても見守っていてね・使えないと不都合・最低限は必要・好印象を・若いうちに使えるように・教育の場を・大事・使って覚える・学びたい

②若者の絵文字やPSを肯定する意見は4人。
・必ずしも敬語は必要ではない・敬語は大切なのか・敬語を使わなくなるのは国際化・新しい敬語ができた

③資料文に対し部分肯定・部分否定的意見10人
・心のこもった表現大事・まず敬いの心・敬語を幅広くとらえる・若者を非難しないで・気持ちのこもった言葉なら・敬語を崩した方が友好的なことも・言葉は時代とともに変わるもの・日常に無理に敬語を取り入れなくてもよい・両方大事・両者の共存を

④時間切れで立場を表明できなかった1人

以下に、優秀そうな小論文を示す。
2編生徒作品紹介(省略)

以上の2編は、内容を変更したり、入れ替えりはしていない。この課題では、どちらかといと、敬語を肯定的にとらえる方が書きやすいだう。何故なら現状では敬語は歴然として存在しいるからだ。上の2例はそうなっている。 若者が使えないと言っても、社会全体からみば少数派である。したがって、敬語を全否定する論理展開は、かなり苦しい論とならざるを得ない。

生徒作品1編紹介

この小論は、文脈が予想しにくくて、打ちにくい文章でしたが、原文通りです。この文章では、敬語についは中立ですが、絵文字の方を時代変化の中で肯的にとらえようとしています。時間の流れの中、物事を見通す着想は結構なのですが、とにかく読みにくい。以下のように大幅に改編してみました。

「昨今、若者は敬語を使うことが苦手だ、ということがしばしば取り上げられている。その原因は①大人との交わりが少なくなったこと、②携帯電話が普及し、メールで絵文字を多用するようになったこと、が考えられる。
 若者の敬語使用が苦手になったことが、日本語の崩壊のように言われることは、悲しいことだと思う。日本語文化は守らなければいけないと考えている。
 しかし時代とともに言葉が変化することも事実である。例えば、平安朝の言葉を現代人が聞いてもわからないのは当然のことである。新な文化形態が発生したり、時代とともに移り変わるのは仕方がない面もある。つまり、若者が言葉を変えていっているように言われるが、今の大人たちも、その子供の頃と比べれば変化してきているはずだ。
 したがって、言葉は変わっていくものと肯定的にとらえる柔軟さも大切だ。」

もう一編紹介しましたが、省略します。
(17号)

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