以下の2つの話題から、担任の主張を読み取り、簡潔に述べなさい。
・ペンシャープナー
さて、原稿を書く準備が整った。といいたいところだが、なかなかそうはいかない。私のように長年この仕事を続けているものでも、原稿に臨むための気持ちを高めていくのが、けっこう厄介な作業なのである。(中略)もうひとつ集中の儀式に役立つ材料に、「ペン・シャープナー」というものがある。英語の訳すとpen-sharpener、つまりペン先を鋭くさせるものという意味である。いったい何のことかと思われるだろうが、ペン・シャープナーとは、文章のカンを鈍らせないために読む本や、原稿を書く前に読む、お気に入りの文章のことだ。(野村進「調べる技術・書く技術」)
・『海馬 脳は疲れない』
脳は変化したものを変化したままにしておく性質 (可塑性) がある。可塑性はすなわち記憶である。脳の中で、記憶を扱っている部位が海馬だ。人間の脳の中で最も可塑性に富んでいる。脳の奥の大切なところにあり、直径1センチ、長さは5センチ。ちょうど小指くらい。脳には、意識するしないに関わらず、たくさんの情報が入ってくる。その情報は一度ぜんぶ海馬に送り込まれる。海馬が、「役に立つ情報」と「役に立たないから忘れていい情報」とに仕分けをする。厖大な情報の中から、ほとんどはそのまま捨てられてしまうのだが、海馬は生存のために必要な情報を記憶する。(中略)脳の「やる気」を生み出す場所が側坐核。この神経細胞が活動すればやる気が出るのだが、なかなか活動してくれない。そのかわり、一度はじめると、やっているうちに側坐核が自己興奮し、集中力が高まって気分が乗ってくる。だから、「やる気がないなぁと思っても、実際にやりはじめてみるしかない」のだ。
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Kaiba0220.htm
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