2010年3月17日水曜日

明けましておめでとうございます。

 2010年の元日、会う人ごとに「おめでとうございます」などと、挨拶を交わすわけだが、受験生にとってはめでたくも何ともない…などと思っているかもしれない。だが、正月はめでたいのである。
 正月にお祀りする年神(としがみ)は、穀物の神である。年神は稲の神であり、穀物の霊である。また人間の生命もつかさどっている。つまり「正月とは全ての生命が躍動する春を迎え、人々がその生命力の更新をよろこび、祝ったところに意味がある」(『正月はなぜめでたいか』)のだ。言い換えれば、正月は稲の豊作を願う予祝行事とも言える。受験生としても、合格への予祝としたいところである。
 ちなみに日本の神は姿が見えないのが本来である。そこで神が降りてくる依り代(よりしろ)が必要になる。年神の場合、山から里におりて来て依るのが「門松」である。つまり門松とは年神の依り代なのだ。正月が終わると、トンドで門松を燃やすことにより、年神はまた山へ帰って行くのである。
(クラス通信11号)

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