2010年3月17日水曜日

この期におよんで、言いたいこと

その1
 センターの平均点がどうなるかについて、関心のある生徒もあるだろう。前回下がったので、今度は上がるだろう、と言っている予想屋や予備校もあるようだが、今回も相変わらず難しいと思っておいた方がいい。
 大体自分の希望する得点がそのまま取れるなら、みんな苦労はしないわけで、大抵の受験生は希望点よりは低いものだ。今年は易しくなるはずだ…などと思っていると、センター後のガッカリ度も大きくなる。というわけで、担任としては、「みんな全力を尽くして目標点をクリアーして欲しい」とは思っているが、そう簡単ではないのである。センターは易しくないのでだ。
 重要な事は、センター後いかに早く2次に取り組めるかなのである。気持ちの切り替えが大事なのである(担任として今の内に伏線を貼っておく)。

その2
 国公立の受験者では、後期の受験者の減少が続いている。これは京都大学をはじめとする後期日程の縮小や廃止が見られたため、後期の選択肢が少なくなったためである。つまり後期併願受験生自体が減少しているのである。2005年度と2009年度入試の後期受験者数を比較すると10%程度減少している。
 加えて、後期日程の欠席率も上昇しているのである。これは理由として前期日程で合格した場合に加え、私大に進学を決めたケースが増加しているからに他ならない。2009年度入試では後期全体の欠席率が53.6%もみられ、ここ数年では最も高い欠席率となった。
 結論を言おう。後期日程志願者が減少していることに加え、後期日程欠席者が増加していることから、「最後まで緘張り続けることが結果につながる」。

その3
 合格可能性判定をおこなうと、国公立だと地方大学ではあるが、B判定がつく生徒でも、私立になるとD判定ばかり、という生徒がいる(我がクラスには結構多い)。私立大学は国公立大学の滑り止めにはならないケースである。これは受験科目が3科目型と7科目型の判定の差である。
 得意科目がある生徒と、ない生徒がいる。個性尊重のこの時代。得意科目があることが有利であるかのような錯覚があるが、そうとばかりは言えない。得意科目がない生徒は、不得意科目がないのが個性だと考えたい。そう、そういう生徒は国公立向きなのだ。国公立はどこでも行く覚悟で勝負しよう。これを「毒を食らわば皿まで理論」と密かに呼んでいる。

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