2010年3月17日水曜日

しばらく休憩します

長らくのご愛読ありがとうございました。
次年度は担任がもてるかどうか分かりません。
しばらく休憩します。

卒業おめでとう

卒業おめでとう
やっと卒業である。ついに卒業である、と言った方がよいのかもしれない。ひとそれぞれ、感慨はあるであろうが、まあとにかく卒業なのだ。
 「君たちのことは、ずっと忘れないよ」と言いたいところだが、私は人の顔を記憶できない傾向があるので、5年もすれば君たちの名前と顔が結びつかなくなるであろう。しかし、道で私を見かけたら遠慮なく声をかけてもらいたい。「62回生の○○です」と言ってもらえたら、多分?思い出すと思う。
 話は変わるが、進路が判明すれば小論文や面接指導でお世話になった先生方に挨拶に行ってほしい。日頃から部活等でお世話になった先生にも報告をお願いしたい。それが社会のマナーというものであろう。担任は書類をつくったり、指導するのが仕事なのでお礼は不要である。ただ合否結果は進路指導部に報告しなければならないので、担任に連絡してほしい。

総合的な学習「地球環境と化学」


 10月1日に環境問題について学習しました。皆さんに提出してもらったワークシートの中から、(10)あなたのアイデア、の部分を抜き出し、図にまとめてみました。単に書き写すだけでは面白くないので、皆さんのアイデアを、2つの軸においてまとめました。
 横軸は漸進的・革新的です。アイデアのうち、すでに研究が進み開発段階にある、または実用化されつつあるものを漸進的とし、ほとんど研究もされていない孵卵器状態のものを革新的としました。
 縦軸は獲得的・節約的です。獲得的とは問題解決のための積極的なアイデアです。新エネ開発など何か付け加えることによって、解決を図ろうとする考え方です。一方、節約的とは、省エネなど既存のマイナス点を除去・削減することにより解決しようとする考え方です。
 この分類法が成功しているかどうかは分かりませんが、多少見やすくはなっていると思います。友人のアイデアも参考にして下さい。このようなテーマでは、実現できるかどうかはともかく、革新的なアイデアの方が面白いですね。ちょっと紹介しておきましょう。

★小論省略
・コメント:C3とC4植物に注目したのは面白い。バイオテクノロジーでC4植物の回路を様々な植物に組み込めれば、もっと新たなアイデアが出てきそう。食べてしまえば結局固定することにならない。バイオエタノールにすれば、その分化石燃料を削減できる。

★小論省略
・コメント:実はサンゴ礁の方が大規模かもしれません。CaCO3を埋め立てるというのは結局セメントのことですね。

★小論省略
・コメント:いいアイデアですが…。一旦ClOと結びつくと離れない、かつ大気よりも軽いものを考えましょう。
(クラス通信9号)

この期におよんで、言いたいこと

その1
 センターの平均点がどうなるかについて、関心のある生徒もあるだろう。前回下がったので、今度は上がるだろう、と言っている予想屋や予備校もあるようだが、今回も相変わらず難しいと思っておいた方がいい。
 大体自分の希望する得点がそのまま取れるなら、みんな苦労はしないわけで、大抵の受験生は希望点よりは低いものだ。今年は易しくなるはずだ…などと思っていると、センター後のガッカリ度も大きくなる。というわけで、担任としては、「みんな全力を尽くして目標点をクリアーして欲しい」とは思っているが、そう簡単ではないのである。センターは易しくないのでだ。
 重要な事は、センター後いかに早く2次に取り組めるかなのである。気持ちの切り替えが大事なのである(担任として今の内に伏線を貼っておく)。

その2
 国公立の受験者では、後期の受験者の減少が続いている。これは京都大学をはじめとする後期日程の縮小や廃止が見られたため、後期の選択肢が少なくなったためである。つまり後期併願受験生自体が減少しているのである。2005年度と2009年度入試の後期受験者数を比較すると10%程度減少している。
 加えて、後期日程の欠席率も上昇しているのである。これは理由として前期日程で合格した場合に加え、私大に進学を決めたケースが増加しているからに他ならない。2009年度入試では後期全体の欠席率が53.6%もみられ、ここ数年では最も高い欠席率となった。
 結論を言おう。後期日程志願者が減少していることに加え、後期日程欠席者が増加していることから、「最後まで緘張り続けることが結果につながる」。

その3
 合格可能性判定をおこなうと、国公立だと地方大学ではあるが、B判定がつく生徒でも、私立になるとD判定ばかり、という生徒がいる(我がクラスには結構多い)。私立大学は国公立大学の滑り止めにはならないケースである。これは受験科目が3科目型と7科目型の判定の差である。
 得意科目がある生徒と、ない生徒がいる。個性尊重のこの時代。得意科目があることが有利であるかのような錯覚があるが、そうとばかりは言えない。得意科目がない生徒は、不得意科目がないのが個性だと考えたい。そう、そういう生徒は国公立向きなのだ。国公立はどこでも行く覚悟で勝負しよう。これを「毒を食らわば皿まで理論」と密かに呼んでいる。

明けましておめでとうございます。

 2010年の元日、会う人ごとに「おめでとうございます」などと、挨拶を交わすわけだが、受験生にとってはめでたくも何ともない…などと思っているかもしれない。だが、正月はめでたいのである。
 正月にお祀りする年神(としがみ)は、穀物の神である。年神は稲の神であり、穀物の霊である。また人間の生命もつかさどっている。つまり「正月とは全ての生命が躍動する春を迎え、人々がその生命力の更新をよろこび、祝ったところに意味がある」(『正月はなぜめでたいか』)のだ。言い換えれば、正月は稲の豊作を願う予祝行事とも言える。受験生としても、合格への予祝としたいところである。
 ちなみに日本の神は姿が見えないのが本来である。そこで神が降りてくる依り代(よりしろ)が必要になる。年神の場合、山から里におりて来て依るのが「門松」である。つまり門松とは年神の依り代なのだ。正月が終わると、トンドで門松を燃やすことにより、年神はまた山へ帰って行くのである。
(クラス通信11号)

いよいよ11月

 いよいよ11月です。担任がそう書けば、あとは何を言いたいのかは、想像が付くでしょう。
 過日、進路の先生からこのようなデータをいた
だきました。
2009年度入試 │ センター │ 2次
 大阪大学工学部 │ 81.4% │ 45.7%
 神戸大学工学部 │ 78.7% │ 42.6%

 左側の数字は、各大学のボーダーの受験生の得点です。左側は2次試験の合格最低ラインです。
 ということは、大阪大学工学部の場合、センター試験で81.4%得点できれば、2次は45.7%で合格できると言うことを、意味しています。昨年は上記大学は2次試験が難しかったということも聞いていますが、それにしても2次が45%なんですね。
 一般に難関国立大学は2次試験の割合が高いといわれていますが、だからといってセンターはどうでもいいというわけではないのです(足きりにしか使わない大学を除く)。難関大学であってもセンターを大事にしましょう。センターのウェイトの高い大学は当然のことですが。
 きっと1月下旬になれば、担任は今までのことは間違いだった。やはり2次で勝負だ! などと叫んでいるかもしれません。しかしこのタイミングでは、どの試験のどの科目を伸ばさなくてはいけないのか(それは個人個人で異なると思いますが)。考えて取り組みましょう。
(クラス通信10号)

2009年9月22日火曜日

模擬試験受験のこと

 いよいよ模擬試験も中間点である。校内でおこなう模試もあと三つ(外部模試を加えるともう少しあるのだが…)。現在10月進研駿台共催模試の受付を行っている最中である。各自よく準備して受験してほしい。大学受験の判定の重要な資料になるでしょうから。

 上記に述べたことで、本論は終わりである。以下は、時間のない生徒は読んではいけない無駄話である。
 さて、私の学生時代は、それほど模擬試験は多くなかった。進研模試ぐらいで、夏休みに関関同立模試、夏休み明けに全統があった程度だ。したがって、何か受けようとすれば、大阪や神戸に出なければならなかった。大阪の私立高校、大工大、甲南大学などの会場で受けたことがあるが、なにせ田舎の高校だったので、行くのが大変だった。 朝1番の電車(5時頃)に乗るためには、4時起きである。お弁当をつくる母親は3時半に起きていたと思う。今思えば、親不孝なことであった。
 模試帰りには、大阪駅前地下街(今で言うところのホワイティうめだ)で、日本に出店したて(?)のマクドナルドというところで、ビックマックなるもの買って汽車に乗り込んだことが懐かしい。ついでに言うと、その汽車でコンサート帰りの同級生(女子)と一緒になったりして、むこうはコンサートの話題で盛り上がっているのに、こちらは、友人と模試の答合わせをしていたりして、世界が違うことを実感したりもした。
 さて、模試結果(駿台模試)だが、これが散々な結果であった。確かに当時の駿台模試は超難問で、偏差値50を超えれば国公立合格と言われていた。しかし数学は2点だった(大問Ⅰの答だけの小問が1点、3次関数の問題のグラフで1点である)。それでも偏差値が40を超えていたのが不思議なのだが…。それ以来、理系科目は諦め、数学では大問Ⅰの答のみの小問集合を徹底的に解く(ここが全問正解だと当時の駿台模試では偏差値55を超える)ように方針を転換したのであった。
 そもそも、K少年は、子どもの頃から理科と社会が好きだった。2年の終わり頃からサブノート作りをせっせとやっていたので、3年の前半は理科・社会はとっても得意になっていた。2学期初めの全統模試はピークにあたり、某有名大学にいけそうだったりして喜んだものである。しかし2学期後半から暗転する。これまで得意だった英語の伸びがパタッと停まってしまったのである。
 後から考えると、「他のみんなも英語をやりはじめたんだよね」と思うが、そのときは、あせってしまって、色々な問題集などに手を出したものの、ほとんど身につかなかったような気がする。つまり足が地に着いていなかったというわけだ。というわけで、3年の冬休みから二次試験までは、夢の中の出来事のような気がしたまま終わってしまった。
 英語はなかなか伸びない教科である。日々の努力がものをいう。ということは勉強しなくてもなかなか成績が落ちない科目と言うことも可能だ。しかし勉強しないとボディーブローのように徐々に効いてくる。そして一旦下がり出すとなかなかしんどいことになるだろう。
 不幸にしてここまで読んでしまった人だけに告げる教訓としては、
 ①英語は地道にやり続ける。
 ②得意科目はやりすぎない。
 ③あせったら負けである。